引きこもりの子供との接し方について、夫婦で意見が分かれることは、よくあると思います。
上手くできているもので、夫婦というのはバランスを取るためにどちらかに偏らないようにできているんですよね。
片方が甘くなれば、もう片方が厳しくなる。
片方がうるさくなれば、もう片方が黙る。
そういうふうに、夫婦でバランスをとっているものです。
これが分かっていれば、夫婦で意見が分かれたとき、「あ、今、この人がバランスを取ってくれているんだな」と分かりますよね。
もっと進んだ人は、「あ、今、この人が、自分に足りないものを見せてくれているんだな」と分かるでしょう。
例えば、「この人(夫)の考え方は、子供に厳しすぎる」と思ったら、「もしかしたら、子供に甘すぎる部分が自分(妻)にあるのかも…」と考えてみるのもいいでしょう。
「どうして、この人は子供が嫌がる余計なことばかり言うんだろう…」と思ったら、「もしかしたら、私が言うべきことまで言わずにいるからかも…」と考えてみるのもいいでしょう。
そうやって、相手(夫・妻)の思考・行動を自分自身のプラスになるように転換すると、面白いもので、相手の思考・行動まで変わっていくものなのです。
夫婦で意見が分かれるとき、お互いに正しさを主張するばかりで敵対していたら、そこでエネルギーを浪費してしまいますし、夫婦で協力できないので、引きこもり対応は難しくなります。
そこでどちらかが“大人”になり、
「あ、今、この人がバランスを取ってくれているんだな」
「あ、今、この人が、自分に足りないものを見せてくれているんだな」
と受け止め、相手の思考・行動を自分自身のプラスになるように転換していけば、夫婦の“どちらも”変わり、上手く協力できるようになり、引きこもり対応が簡単になります。
引きこもり対応が難しくなるか、簡単になるかは、意外とこういうところでも分かれているのです。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。