引きこもりの子供が、どういう時に考え方を変えるか?
ご存じですか?
答えは、
「抵抗が無い状態で、同じことを400~1000回言われた時」
です。
例えば、お母さんがお子さんに、毎日、「あなたは、本当に強い人だよね」と言ったとします。(1日に3回くらい)
すると、半年~一年くらい経つと(※)、子供は見違えるようにたくましくなるものなのです。
※トータルで400~1000回言うことになるため
これは、同じことを何度も言われることで、子供の脳の中で“理由探し”が始まり、そのうち自分の意思で思考を転換するようになるためです。
先ほどの例で言えば、お母さんから「あなたは、本当に強い人だよね」と言われ続ける子供は、頭の中で「どうして、お母さんはそう思うんだろう? 僕(私)のどこら辺が強いんだろう?」と理由探しを始めます。
そうして自分なりの答えを見出し、思考を転換し始めるのです。
「そういえば、ひどいいじめにも耐えたしなぁ」→「僕(私)って強いよな」
「今まで、まったく病気せずに健康だしなぁ」→「僕(私)って強いよな」
「絶望的な状態の今でも、希望を失っていないしなぁ」→「僕(私)って強いよな」
…といったように。
こうして思考を転換すると、当然、行動も変わりますから、「今度、映画観に行きたいなと思ってるんだけど…」とか「資格取得の学校に通ってみようかな」とか言い出すんですよね。
ただし、こういった“理由探し”や“思考の転換”は、10回や20回言っただけでは起きません。回数が少ないと、思いつきで言ったように思われますし、親の発言が子供の記憶に定着しませんので、最低でも400回、できれば1000回言わないとダメなんです。
引きこもりの子供は、抵抗が無い状態で、同じことを400~1000回言われた時、思考を転換させ、行動も変える。
覚えておいて、実行してみてくださいね。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。