質問=人生
そう言ってもいいほど、質問が人生を形作ります。
これは自分に対しても自分以外に対してもそうで、どのような質問を投げかけ、それにどう答えるかで人生が決まってくるものです。
例えば、落ちこみやすい性格の人は、いつも自分自身に「落ちこむような質問」を投げかけています。
「どうして、私は変わりたくても変われないんだろう?」
「どうして、あの人は私にあんなことを言ってくるんだろう?」
「どうして、私の人生、次から次へと不幸がやってくるんだろう?」
そういう質問を頭の中で繰り返しています。
そんな質問を投げかけていたら、誰だって落ちこみます。
質問と答えは同質。
落ちこむような質問を投げかけると、落ちこむような答えが返ってきます。
「どうして、私は変わりたくても変われないんだろう?」
→「それは、根性がないから」
「どうして、あの人は私にあんなことを言ってくるんだろう?」
→「それは、あの人の性格が悪いから」
「どうして、私の人生、次から次へと不幸がやってくるんだろう?」
→「それは、運命だから」
こうしてどんどん自分を追い詰めて、暗闇の中から逃れられないような感覚になっていきます。
これは、親子関係でも同じです。
親が子供に「落ちこむような質問」をしていると、子供はどんどん落ちこんでいきます。
そして、いつの間にか「落ちこみやすい性格」になってしまいます。
親:「どうして外に出たくても出られないんだろうね…?」
→子供:「それは心が弱いから」
親:「どうして、お父さんはあんなことを言うんだろうね…?」
→子供:「それはお父さんの性格が悪いから」
親:「どうして、次から次へと苦しい思いしなきゃいけないんだろうね…?」
→子供:「それは運命だから」
共感と質問を混同して、子供を「落ちこみやすい性格」にしてしまっている親御さんは大変多いものです。
一度、自分がどんな質問を子供に投げかけているか、思い出して、紙に書いてみてください。「欠陥のある質問」を投げかけていることが多いかもしれませんよ。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。