引きこもりの子供は、どこかで自分を否定しているものです。
「引きこもっている自分は、なんてダメな人間なんだ…」
「きっと、親は僕(私)のことを“出来損ない”だと思ってるだろう…」
「いったい、僕(私)は何をやっているんだろう…」
といったように、心の中で自分自身を責めているのが、引きこもりの子供の特徴です。
親も上記のようなことを思っている場合は最悪ですよね。
「引きこもっているうちの子は普通じゃない…」
「うちの子は普通の子より心が弱いのかも…」
「いったい、うちの子は何をやっているんだろう…」
親がそう思っていたら、子供はますます自己否定の気持ちを強めます。(親の心は、100%と言ってもいいくらい子供に伝わっていますので…)
このように、引きこもりの子供は自己否定の気持ちを強くしているケースが多いのですが、この「自己否定」をやわらげる方法があります。
いや、やわらげるだけでなく、逆流させるように「自己肯定」に変える方法です。
<自己否定を自己肯定に変えるために>
まず、お子さんが良くなっている部分を見つけてください。親御さんの目から見ると怠けているようにしか見えない子供でも、必ず、日に日に良くなっている部分があるはずです。その「良くなっている部分」を見つけておいてください。
そして、次に、子供と話す機会があったときに、こう伝えます。
「○○、一ヶ月前より△△が良くなっているね。 スゴイよね」
※○○には子供の名前、△△には良くなっている部分を当てはめてください
※「一ヶ月前」の部分は自由に入れ替えてください。(例:一週間前)
これだけで、子供は「良くなっている自分」を実感することができ、自信やヤル気が湧いてきます。
ポイントは、良くなっている部分(△△)を“具体的に”伝えるということです。
例1:「○○、先週より1時間くらい早く起きるようになっているね。スゴイね」
例2:「○○、この一ヶ月で急に説明が上手くなったね。聴いていて話が分かりやすい。何か勉強したの??」
このようにして、子供が良くなっている部分を積極的に見つけ、それを言葉にして“具体的に”伝えることで、子供は自信を取り戻し、何かをやる気になり、自発的に動き出します。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。