引きこもり対応では「怒り」を感じることが多いと思います。
子供への怒り、夫(妻)への怒り、自分自身への怒り…
「怒り」は引きこもり対応に付き物でしょう。
この「怒り」をエスカレートさせてしまうと、最悪の引きこもり対応になります。
怒りをエスカレートさせると自制心を失い、自制心を失うと自分以外が力を持つ(=自分が無力になる)
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無力になると、自分で現状を変えることができなくなってしまう
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自分で現状を変えることができなければ、現状を好転させることもできない
こうして、引きこもりを含めた現状の全てが悪い方向へと転がり落ちてしまいます。
「怒り」をエスカレートさせないためには、どうしたらいいのでしょうか?
「言葉」を変えることがオススメです。
怒りを表現する言葉は、いろいろありますよね。「許せない」「激怒した」「ムカつく」「イライラする」「腹が立つ」「癪にさわる」「ムッとした」「イラッとした」…
その言葉のなかで、「強い怒りを表現している言葉」を「弱い怒りを表現している言葉」に変えましょう。
例えば、
「なに、あの子の態度! 許せない!!」
と思って、口に出してしまったら、次に同じことを言いたくなったとき、
「あの子の接し方、少しムッとした…」
と“あえて”言ってみるのです。
すると、言葉の変化に合わせて感情も変化します。さっきまで「許せない!!」と強い怒りを感じていた状態が、「少しムッとした…」という弱い怒りを感じる状態に変化するのです。
言葉をトーンダウンさせると、怒りもトーンダウンする。
怒りが付き物の引きこもり対応で、ぜひ使ってみてください。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。