これは引きこもり対応に限らないことですが、「上手くできた経験(過去)」を思い出すことは極めて重要です。
何の分野においても、あっという間に上達する人は「上手くできた経験」をたびたび思い出しているものです。
上手くできた経験を何度も思い出すことで、その経験を血肉化し、無意識にできるレベルまで自分の一部にする。そういうことを日常的に行なっている人が、短期間で上達する人です。
ところが、引きこもり対応で「上手くできた経験を思い出す」ということを行なっている親御さんはなかなかいません。「たま~に思い出してみる」という親御さんは(少数ですが)いますが、日常的に何度も思い出している親御さんは全くと言っていいほど見当たらないのです。
せっかく上手くできたのに、それを丸ごと忘れてしまう…
これって、もったいないですよね。
上手くできた経験を「今」と「これから」に活かすために、たびたび思い出すようにしましょう。
思い出すときには、できるだけ細かく思い出すことをおすすめします。そのときの出来事を映像で思い出したり、声を思い出したり、心の中で思ったことを思い出したり…できるだけ五感をともなう形で思い出すのがコツです。
「あのとき、子供に○○と言われて心臓がドキドキしたんだよなぁ。でも、心の中で『このままではいけないな』と冷静になって、一瞬で考えを変えたんだよなぁ。そうしたら、自然と△△という言葉が口からでてきて…子供が嬉しそうな表情をしたんだよなぁ」
といったように。
こうして「過去に上手くできた引きこもり対応」を思い出す(再認識する)ことで、
その経験がしっかりと身につき、「今」と「これから」で使えるスキルとなります。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。