引きこもり相談では、よく、
「この親御さん、ご自身の成長に気づいていないのかな？」
と思うことがあります。
私から見るとその親御さんは生まれ変わったように成長しているのに、本人は無自覚で、
「私はなかなか変われていない。成長していない」
と思っているのです。
特に、大きく成長している親御さんほどその傾向が強く、「どうしてこの親御さんは自分の変化に気づかないのかな？」と不思議に思っていました。
でも、これって、よくよく考えてみると不思議なことではないんですよね。
大きく変化している親御さんは、もともと向上心の強い親御さんです。向上心が強いということは、もともとの目標も高く、１つ目標を達成してもすぐに次の高い目標を掲げるということ。
つまり、常に一段上の“理想の自分”を追い求めているため、今の自分と未来の自分を比較するだけになってしまい、過去の自分と今の自分を比較して成長を感じる余裕がないんですよね。
だから、（向上心が強くて）大きく変化している親御さんのほうが、それ以外の親御さんより自分自身の成長に無自覚なのです。
もし、これを読んでいる方のなかで
「親の変化が子供の変化になると分かっているんだけど、私はなかなか変われていない…」
と思っている方がいらっしゃったら、おそらく、それは「向上心の強さ」がある証拠です。自分自身を責めることはやめて、一度ゆっくりとお茶でも飲みながら過去の自分と今の自分を比べてみるといいですよ。
自分が着実に変化していることを知ると、「これからも変化していこう（成長していこう）」という意欲につながります。もちろん、その成長が子供のパワーになります。
Yuuichi Kimura ／ SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。
