引きこもりの原因は親? ~対処支援ブログ~

ここに書かれてあることは簡単なことばかり。ちょっとの変化で奇跡が起きる、まるで魔法のような引きこもり改善術を少しずつお伝えしています。

子供の引きこもりを治すために親ができること -SIA PROJECT-

 

引きこもりの子供を持つ親御さんのなかには、こんなことを言う親御さんもいます。


「家事を手伝ってくれたからゲームを買ってあげるんです」


「ずっと部屋にこもっているからゲームを禁止したんです」

 

褒美や処罰で子供を動かそうとしているんですね。

 

前者は、「前進したらご褒美を与える」のパターン。
後者は、「前進できなかったら罰を与える」のパターンです。


※ここで言う前進とは、「昼夜逆転を直す」「ゲームの時間を減らす」「外出する」
「進学すると決める」など、引きこもりの子供が前向きな行動を取ること全てを表し
ます。

 

ここで問題です。


褒美と処罰。

どちらが効果的だと思いますか?

 

正解は、「どちらも危険」です。

 

まず、褒美について考えてみましょう。


褒美を与えて子供を動かした場合、どうなると思いますか?

 

答えはシンプル。

「褒美をもらわないと動かない状態」になります。


そしてしだいに「褒美をもらうのが当たり前」という感覚になります。

 

ですから実は、前進したらご褒美を与えるのは好ましくありません。

 

これは、ビジネスの現場で明らかになっていることです。


一見、報奨金制度というものは良いように思えますが、従業員が「当然の権利」と感
じた瞬間、機能しなくなります。


それどころか「もっとくれ!」状態になり、要求がエスカレートし、企業側が応えき
れなくなります。

 

引きこもりサポートも、それと同じ。

前進したらご褒美を与える形ではうまくいかないんですね。

 

では、前進できなかったら罰を与えるパターンはどうでしょうか?


これは、もういいですよね。


人間は、罰を与えられると、次に罰を受けるのが恐くなります。

そして恐怖心が高まり、その恐怖心に耐え切れなくなって“反抗”に変わります。(
無視・拒絶・破壊・暴力…など、反抗はさまざまな形で起きます)


ですから、前進できなかったら罰を与える形も効果的ではありません。

 


それでは、いったいどうすればいいのでしょうか?

どうすれば、引きこもりの子供は自らの力で前進していけるのでしょうか?

 

いちばんいいのは、「人間的な成長のサポートをすること」です。

 

子供に、新しい世界を知らせてあげてください。

新しい知識を与えてください。
新しい体験をさせてあげてください。(部屋に引きこもっていてもできることはたく
さんあります)


新しい世界を知ることで視野が広がり、新しい知識を得ることで思考が広がり、新し
い体験をすることで経験が広がれば、人間的に成長し、プライドが形成されていきま
す。

そして、子供はそのプライドを守るために自発的に行動するようになります。

 

それから、親が変わることも子供の人間的な成長につながります。


親の思考や行動が変わると、その変化後の考え方や動きを何度も見ている子供も自然
モデリングして(※)思考や行動が変わるため、「親の変化=子供の人間的成長」
なのです。

モデリング:対象物を見本にして、そのものの動作や行動を見て同じような動作や
行動をすること

 

子供の人間的成長をサポートしましょう。

褒美や処罰ではなく「人間的成長のサポート」で子供の前進パワーを取り戻してあげ
ましょう。

 

 

Yuuichi Kimura / SIA Project

 

※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。

www.futoukou24.jp