引きこもり対応では「思いつかせること」が、とっても大事です。
よく、
「子供がこう言ってきたから、『私はこう思うよ』って返したんです」
とおっしゃる親御さんがいらっしゃいますが、それは“おしい”んですね。
いくら正しいことでも、良いことでも、子供は「親から言われたこと」より「自分で思いついたこと」を優先します。
特に引きこもりの子供は、頑固と言ってもいいほど自分の考えを確立している場合も多いので、なおさら「自分で思いついたこと」を優先する傾向が強いのです。
ですから、子供が何か言ってきたら、そこで親の考えを返すのではなく、常識的な意見を返すのでもなく、「どうやって思いつかせよう?」と思考を切り替える必要があります。
「どうやったら、子供が良いことを思いつくか?」
「どうやったら、子供が正しいことを思いつくか?」
「どうやったら、子供が常識的なことを思いつくか?」
そういうふうに思考を切り替えて、上手く子供をリードしてあげることができれば、引きこもりの子供が失いがちな“自力”が発揮され、自分の頭で素晴らしい考えを見出していくようになります。
一番いいのは「聴く」と「質問」ですよね。
子供の話を充分に聴いて、子供の頭のなかが空っぽになるくらいしゃべらせて(考えを吐き出させて)、ときどき効果的な質問を投げかけてあげる。これが上手にできるようになると、子供は生まれ変わったように次々と良い考えを思いつくようになります。
「引きこもり対応では『思いつかせること』が、とっても大事」と日常的に意識するようになると、自然と「子供にしゃべらせよう」という意識になりますので、「しまった! 変なことしゃべりすぎた…」と焦ることもなくなりますよ。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。