引きこもりの子供が親に「本音」や「秘密」を話す場合、そこには1つの特徴があります。
それは…
「本音や秘密を話す前に“テスト”する」
という特徴です。
そのテストは「親の弱点や欠点を指摘する」という形で行なわれます。
指摘して親が感情的になるようなら → 不合格
指摘しても親が全く動じないなら → 合格
このテストで合格した場合のみ、子供は親に本音や秘密を話すものなのです。
どうして、そのようなテストをするのか? それは、あなた自身(読者)の経験を思い出せばわかるでしょう。
あなたが「これだけは言いにくい」と思う本音や秘密を話す場合、相手を選ぶはずです。すぐ怒り出す人や何かと批判的な人に、ナイーブな本音や秘密を話そうとは思わないはずです。どちらかといえば、どーんと構えてどんなことでも受け止めてくれるような人に話したいはずです。
それは子供も同じです。つまり、“ふるいわけ”するために、引きこもりの子供はテストするのです。
「うちの親は、子供の本音や秘密を聴くに値する人物か?」
それを確かめるために、わざわざ親の弱点や欠点を指摘してテストするんですね。
もちろん、これを意識的に行なっている子供はあまりいません。
ほとんどの子供は無意識にやっています。
ですから、子供にテストされたとき、それを“悪意”とみなさないでくださいね。
子供も恐れから来る無意識でやってしまっているのですから。
引きこもりの子供の本音や秘密を知り、力になりたいなら、
「引きこもりの子供は、本音や秘密を話す前に“テスト”する」
という事実を頭に入れておきましょう。
子供が親の弱点や欠点を指摘してきたとき、それはチャンスなのです。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。