禁煙して太る人が多いのは、なぜか知っていますか?
「口さみしくなって、つい食べてしまうから」
「タバコをやめることで、食欲不振が改善されるから」
「タバコで解消されていたストレスを、食事で解消するようになるから」
…いろいろと理由は考えつきますよね。
ただ、根本的には1つの原因に集約できるんです。
それは…
「新たな快楽を求めてしまうから」
結局、禁煙して太る人は、タバコで満たしていた快楽を食事で満たすようになっただけなんですね。
「タバコを吸う=快楽」 → 「たくさん食べる=快楽」
このように、人はある「好ましくないパターン」を壊しても、それに取って代わる別の「好ましくないパターン」を無意識に探し出してきてしまうものなのです。
これと同じようなメカニズムが、引きこもり対応でもよく見られます。
私の引きこもり相談では、こちらが驚くほど相談者の引きこもり対応が上手くなっていくのですが、せっかく引きこもり対応が上手くなっているのに「別の対応」が下手になっていくケースが多いのです。
「別の対応」とは何か?
配偶者への対応や、引きこもりの子供以外の子供(兄弟姉妹)への対応です。
自分の親や配偶者の親への対応が下手になるケースもあります。
どうして、このようなことが起きるのでしょうか?
原因はシンプルです。
引きこもり対応が“表面的に”上手くなってくると、引きこもりの子供に対しては優しく、愛情をもって接することができます。けれども、それは表面的なことであって、心の中にはイライラを抑えている部分があったり、怒りや悲しみが癒されていなかったりするので、その抑圧した部分を夫(妻)にぶつけたり、他の子への批判という形で吐き出したり、自分や配偶者の両親にぶつけたりしてしまうのです。
これでは、全く意味がありません。
“全く”です。
いくら引きこもりの悩みが解決されても、また別の問題が浮上してくるでしょう。
引きこもり対応が上手くなってきたら、引きこもりの子供以外への接し方が悪くなっていないか、自分自身を振り返ってみましょう。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。