引きこもりの原因は親? ~対処支援ブログ~

ここに書かれてあることは簡単なことばかり。ちょっとの変化で奇跡が起きる、まるで魔法のような引きこもり改善術を少しずつお伝えしています。

引きこもりの子供達が秘めている欲求 -SIA PROJECT-

 

 

引きこもりでは得るものも失うものもありますが、失うものの1つとして「自信」が挙げられます。

 

もちろん、全員が自信を失うと言っているわけではありません。親御さんの対応が素晴らしくて、まわりに理解者が多く、環境にも恵まれているなら、引きこもりになっても自信を失わずに済むでしょう。

 

でも、それは、まれなケースです。

 

たいていの場合、引きこもりの子供は「引きこもっている自分」を否定的に見て、自信を失っています。

 

誤解のないよう強調しておきますが、失うと言っても“一時的に”失うだけで、引きこもり経験を経て「本物の自信」を手に入れることはよくあります。そういう意味では、失うものなのか得るものなのか、何とも言い難いところですが、一応、ここでは話を分かりやすくするために「失うもの」としておきましょう。

 

こういう話をすると、

 

「うちの子は妙に自信だけはあるんです。自信過剰と言ってもいいくらい…」

 

とおっしゃる親御さんが出てきます。

 

そういう親御さんには、

 

「それは『自信を失った自分』を認めることができず、幻想の世界で自信を得ているケースなんですよ」

 

とお伝えしています。

 

 

昔の私もそうでしたが、本当は引きこもっていることで自信を失っているのに、それを自分では認められなくて、「大丈夫、俺はスゴイんだ。俺は絶対将来ビッグになる」と言い聞かせている状態なんですよね。

 

自分で自分を洗脳しているようなものです。

 

ですから、それは“偽の自信”であって、本物の自信ではありません。
少し危険なケースとも言えるでしょう。

 

結局、自信があるように見えても、ないように見えても、どちらにしても、引きこもりの子供達は自信を失っているケースが多いのです。

 

そのため、必然的に、引きこもりの子供は「ある欲求」を渇望することになります。

 

その欲求とは…

 

「偉くなりたい」

 

引きこもりの子供は「偉くなれば自信を取り戻せる」と思い、偉くなることを渇望してしまうのです。

 

「偉くなりたい」という言葉がピンとこない方は、「スゴイと言われたい」という言葉に置き換えてもいいでしょう。

 

「スゴイと言われたい、スゴイと言われるようなことをすれば、スゴイと言われるような人間になれば、自信を取り戻せる」

 

そう、意識的もしくは無意識的に感じていて、偉くなりたい欲求を膨らませてしまっているのです。

 

このことを知っていると、親として何をしてあげたらいいか、よく分かりますよね?

 

 

答えは簡単。

 

子供の“成功体験”に気づいてあげて、「スゴイね!」「かっこいい」「尊敬するよ」「上手いね」…といった言葉をシャワーのように浴びせましょう。

 

なんだかんだ言っても、親の言葉は強烈です。赤の他人から言われると「お世辞だろうな」と思えることでも、親から言われると「本当かもな」と思えるものです。

 

上記のような言葉で「偉くなりたい」という欲求が満たされると、引きこもりの子供達は劇的に変わります。

 

引きこもりで失われた自信がよみがえり、元気を取り戻し、前に進むエネルギーが湧くので、突然、将来のプランを語り始めたり、表情が別人のように明るくなったりします。