軽度の引きこもりなら、子供が引きこもっていても「親子で会話する場面」があるでしょう。
その親子の会話のとき、親の言葉を子供が反対に解釈する可能性を考えていますか?
例えば、母親が子供に
「朝、早く起きて偉いね」
と言ったとき、
もしかしたら子供は
「朝早く起きるのが偉いってことは、朝早く起きれないのはダメだってことか」
と解釈するかもしれません。
すると、母親が「朝、早く起きて偉いね」と言うたびに子供は「朝早く起きなきゃダメな人間だと思われる」と強迫観念を強め、そのストレスで夜眠れなくなった結果、朝起きれなくなってしまいます。
明らかに逆効果ですよね。
これは、外出に関しても当てはまります。
母親が「よく外出できたねぇ~。偉いね」というたびに、子供は「外出できなければダメな人間だと思われる」と強迫観念を強め、そのストレスで外出する気力がなくなり、逆に引きこもり傾向が強くなります。
(外出→引きこもり→外出→引きこもり→……を繰り返すたびに子供は「外出できなくなる経験」が積み重なるため「自分は結局は外出できない人間なんだろう」とセルフイメージを固め、引きこもり期間が長期化していきます)
親子で会話するときには、「親の言葉を子供が反対に解釈する可能性」を考えるようにしましょう。
親の頭に「メッセージの反対解釈」に気をつける習慣がつくと「子供を追い詰める一言」を言わなくなり、子供はのびのびと力を発揮できるようになります。(昼夜逆転を直す力・外出する力・働く力……などが発揮される)
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。