引きこもりの子供が親から自立していないかどうか、それはケースバイケースで詳しい話を聴いてみないと分かりません。
ただ、「よくあるケース」はあるので、今回はその「よくあるケース」をご紹介しましょう。
引きこもりの子供でよくあるケースは、
「親からの自立が遅れていて、あるとき爆発したように自立したがる」
というケースです。
ずーーっと「いい子」で、親に対して批判的にならず、「親(特にお母さん)のことが好き」「親(特にお母さん)のことを信じてる」という状態が長く続く子供は、「親からの自立」を先延ばしにして「親から自立しようとする気持ち」を外に出さず、溜め込んでいるようなものです。
溜め込んで… それでその溜め込んだものを上手く外に出せればいいのですが… たいてい、溜め込んだものは上手く出せません。爆発して、まわりを傷つけるような形で放出されるものです。例えば、突然家出したり、突然まったく口をきかなくなったり、突然学校に行かなくなったり…。
ですから、実は、引きこもりになる原因の1つとして、「親から急に自立しようとして爆発してしまった…」というパターンはよくあるのです。
本来であれば、中学生(早ければ小学六年)くらいの頃から“少しずつ”親に対して批判的になり、安定的に親から自立していくのが理想的です。
小学六年生くらいから親を批判するようなことをちょくちょく言ってきたらそれは喜ぶべきことで、少しずつ親から自立している証拠です。そういう子は、少し親と衝突したり、少し親のことを理解できたり、失敗と成功を繰り返しながら少しずつ自立していけるので、爆発しません。
あなたのお子さんは、どちらでしょう?
「少しずつ」か「爆発」か…
いずれにしても自立していることに変わりは無いのですから、「今、子供は自立しようとしているんだ」という目で眺めてみましょう。
そういうふうな視点でお子さんを見つめてみると、成長を喜ぶことができ、お子さんのことを少し違った目で見ることができますよ。
Yuuichi Kimura / SIA Project
※SIA Projectでは、長年、不登校サポートを行なっています。不登校サポートの過程で有効だった引きこもり脱出ノウハウの一部をこのサイトでご紹介することにしました。不登校サポートでの実績をご覧になりたい方は下記のサイトをご覧ください。